青


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青花紙を使う
こうして作られた青花紙は友禅や絞り染めの産地である京都、加賀、名古屋などの作家や職人のもとに届けられます。
京都市右京区在住の山本護さんは、本青花を今でも使う数少ない染織絵師の一人です。

青花の色は水にひたすとさっと溶けてなくなることから、
友禅などの下絵を描くために古くから使われてきました。
 

今ではほとんどの職人が化学青花を使うようになり、需要が少なくなっています。

まだ一部、細かい図案のものを作るときには「本青花(ほんあおばな)」と呼ばれる青花紙が使われています。
青花は、かつては近江地方の特産品として広く生産されていましたが、化学青花の出現と、着物需要の減少で、今では数軒の農家が栽培するだけとなっています。

しかし、天然の本青花は化学青花に比べて、なめらかに筆が動き、細くきれいに描けることから、数少ない作家や職人に今でも愛されています。


青花で染められた色
パソコンの環境によっても違いますので表示している色は近似色です。
正確な色ではありませんので御注意下さい。
   

夏、路傍などに 咲く、露草の青い花の色をさしている。
露草は、古名をツキクサといい、月草、鴨頭草とも書かれる。ツユクサ科の一年草で、日本中いたるところに自生しており、その鮮やかな青瑠璃色は、よく人の目にとまる。

 この花も山藍と同じように原始的な摺り染めに使われた。ただ、古く『万葉集』に、「鴨頭草(つきくさ)に衣(ころも)色どり摺らめども移ろふ色といふが苦しさ」(巻七)と、露草の花の色を衣に摺り込むことに託しながら、あなたの申し出を受けたいのだが、気の変わりやすい人ときいているので、とためらう気持ちが歌われているように、「移ろふ色」であり、この色は水に遭うとすぐに流れてしまうような弱い色素である。

『枕草子』では「鴨頭草。うつろひやすなるこそ、うたてあれ」(六十三段)と褪(あ)せやすさを情けないことといい、またその字面が大仰であるものとして、覆盆子(いちご)、胡桃(くるみ)、楊梅(やまもも)などとともにあげている。

また江戸時代半ば、正徳二年(1712)の序をもつ図解百科事典『和漢三才図会』には、鴨踞草の和名は都岐久佐(つきくさ)で、花汁に浸し染めた紙を青花といって絵具にすること、江州(近江国)で多くつくられること、などが見える。

現在では、滋賀県の琵琶湖の東、草津市でわずかながらツユクサ科の大帽子花(オオボウシバナ) という、いくぶん花のおおきな品種が栽培されている。

梅雨の頃、朝早くから花だけを摘み取り、篩(ふるい)にかけて黄色の花粉などを取り除いて圧縮し、その青い汁を和紙に塗っては天日に乾かす作業を繰り返す。和紙は美濃産の薄様である。

この青花紙を水に浸すを美しい青色が溶け出す。その青花液は友禅の下絵描き、陶磁器の絵付けなどに使われるが、それは水に遭うとすぐに流れた跡を残さないからである。現在は化学青花の出現で需要は減少している。

色見本は、青花液を和紙に塗ったもの。
上の色は青花の汁を薄く塗ったもの。
下の色は汁を何回も塗り重ねられた「青花紙」の完成した色である。
日本の色辞典 紫紅社
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